弁護士コラム

2018.03.19

借金問題の解決方法について

借金問題の解決方法について

<ご相談者様からのご質問>

  借金の支払いで困っているのですが,弁護士さんに頼むとどういった形で解決してくれるのですか。

<弁護士からの回答>

 前回ご説明させていただいた通り,借金問題を適切に解決するためには,ご相談者様から様々な事情や資料をご準備いただく必要があります。本日は,借金問題の解決方法についてご説明させていただきます。

1 返済義務の調査

  借金問題と聞くと,一般的には破産や任意整理などをすぐイメージされる  かもしれませんが,弁護士としてはまず,ご相談者様が支払う必要があると考えられている債務について,本当に支払う必要があるのか(返済義務を有しているのか)について調査していくことになります。

 例えば,ご依頼者様が,銀行や消費者金融ではなく,いわゆるトサン(10日間で元金の3割の利息が発生する貸し借りです。)等でお金を貸しているヤミ金等からお金を借りている場合には,法律上,返済義務が認められない場合があります(詳しくは別の機会にご説明させていただきます。)。

 その他にも,最後に借り入れや返済をしてから長期間経過している場合には,消滅時効により債務が消滅する場合もあります。また,テレビCMでも頻繁にやっているのでご存知の方も多いとは思いますが,過払金が発生する場合には,債務を返済する義務がなくなるだけでなく,返済していたお金が返還される場合もあります。

  このように,お話をお伺いしていくなかで,そもそも返済義務が存在しない可能性がある場合には,返済せずにすむような形で,代理人としてお手伝いさせていただくことになります。具体的な,誰から借りているか,いつから借入と返済を行っているか,最後に返済を行ったのはいつかということを中心にお伺いさせていただくことになります。

2 債務整理について

 上記のように,返済義務がそもそも存在するか否かを調査した結果,返済義務が存在する場合には,破産により債務を消滅させたり,民事再生により債務の額を減額したり,任意整理により,毎月の支払額を減少させる等して,ご依頼者様の経済的な再建をお手伝いさせていただくことになります(これを一般的に「債務整理」といいます。)。そして,ご相談者さまから,債務の総額や,毎月の支払額,家庭の収支,所有している資産状況などをお伺いさせていただくことにより,ご相談者様の場合にはどの債務整理の方法が一番適切であるかを判断していくことになります。

 また,債務整理を行っていくうえで,重要なのはご依頼様の生活状況等の見直しを行うことが必要です。ケースは様々ではありますが,借り入れの原因として過度の浪費やギャンブルなどが存在する場合には,仮に,今回債務整理が解決したとしても,再び同じように借金を増やしてしまうことになり,弁護士としてお手伝いさせていただいた意味がなくなってしまいます。

したがって,債務整理にてお手伝いさせていただく場合には,差し出がましくはなってしまいますが,客観的に見て生活状況を改善した方がよいと考えられる場合には,毎月の収支等についてもアドバイスさせていただくことがございます。このように,最適な債務整理の方法を模索しつつ,経済的な再建に向けて誠心誠意お手伝いさせていただきますので,是非お気軽にお問い合わせください。

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